ここ数年、年一回ペースで 夫婦イタリア・レンタカー旅を続けている。
さすがに去年は プチ移住プロジェクト佳境にて断念したものの、ひと段落感とともに旅に出たいぜ!気分がモゾモゾ。
行きましょうぞ。
旅の初日は、ワタクシたちの出発日と nipo(&製造元)の帰熊日が同じというスケジュール:汗。
大人3人+幼児1人+スーツケース(大)3個、さらにワンコを預かってもらう中目黒の定宿に寄るという。。。
「ええ、乗ってますよ」
車内は若干酸欠気味なれど、積めるもんだねぇ、Volvo氏。
とにかく羽田空港。
車は国際線ターミナルに駐車して、まず我々がチェックイン。
陸海空あらゆる乗り物らぶ❤なこの方。
しばし展望ロビーで本物のヒコーキを鑑賞。
さらに1時間半ほど飛んで、今回のイタリアはボローニャからIN。
ここではレンタカーは使わず、徒歩でcentroを巡りまする。
翌朝。
ホテルの真ん前はボローニャ駅。
街に出るとウワサ通りのポルティコ(アーケード)だらけ。これは日曜の朝だから人が少ないけれど、イタリアの都市としては かなり都会。
「コムナーレ宮(市庁舎)」とマッジョーレ広場。
「サン・ペトロニオ大聖堂」。ファサード上部が未完成で地味な印象なれど、大きさではイタリア4番目、内部はとても豪華(撮影禁止)。
こちらでワタクシが最も見たかったのは、聖堂の床に刻まれた子午線。
屋根に開けられた小さな窓から正午に差す太陽光の位置で、日付が分かるという当時のカレンダー。
(画像はHPから拝借)
これと同じような子午線は、フィレンツェの大聖堂や「ダ・ヴィンチ・コード」に登場したパリのサン・シュルピス教会にもあったわねー。
万物の仕組みを科学で解き明かそうとする気風と、科学で解き明かされ過ぎると具合の悪いこともある宗教との微妙な関係かぁ~:萌
・・・・・
日本でも有名&老舗の高級食材店 タンブリーニ。
おや、桜だわ。
ボローニャ名物2つの斜塔、アシネッリとガリセンダ。
高い方は、登れるんだけど、狭くて階段擦り減ってて490段余り・・・?
満場一致(2人だけど)で 拒否。Le due Torri: Asinelli e Garisenda
至近距離で見上げつつスルーして、その先の「パラッツォ・ポッジ」へ。
ボローニャに来たら皆さん訪れる「アルキンジナジオ館の解剖教室」は有名でも、こちらはガイドブックには載ってない。
でも、れっきとした旧ボローニャ大学附属博物館で、解剖模型のコレクションがすごい(というよりエグイ)。
Museo di Palazzo Poggi 仄暗い照明に浮かび上がる、解剖蝋人形たち。
それぞれに、皮膚を剥いだ状態や筋肉や骨の再現ぶりがナマナマしい。
解剖模型なのに この艶めかしさ・・・こんなお姿なのに、美人で、ネックレスもしてて。
イタリアっぽいっ表現ってんでしょうかねぇ。
また、異常妊娠のさまざまな状態のコレクションが出色。逆子や双子、臍の緒が首に絡まってしまった胎児など、製作にあたって全て実物を見たのだろうかと思うと言葉を失う。
他にも、当時の分娩台とか器具、出産シーンの彫刻などもあったけど、シャッター押せず。
ちなみにこの博物館、何も解剖模型ばかりじゃなくて、珍しい動物や海洋生物の剥製、武器や船舶模型も豊富にあって、全部じっくり見て回ると半日はかかる充実ぶり。
・・・・・
やや溜息まじりに パラッツォを後にし、お昼を食べに「メルカート・ディ・メッツォ」へ。
テイクアウトできるお惣菜や イタリア版ファストフードが集まっていて大賑わい。
ワインも飲めるし、ドルチェもあるし。
1階のイートインスペースはあまりにも混んでいたので、2階の着席できるピッツェリアへ避難。
たくさん歩いたので、ビール!
と、揚げピッツァ。
スカンピのリングイネ。
ボローニャでナポリごはん~? ここはピアディーナでしょ!
って突っ込まれるだろうけど、美味しかったよん。
メルカートの向かいは「イータリー」で、直営レストランはジモティが並ぶほどの人気ぶり。
ふーん、イタリア人もランチに列を成して待てるんだ・・・日曜だからかな?
また少し歩いて、「聖ステファノ教会群」へ。
教会群、つまり創建年代の異なる複数の教会が一緒になってて、一番古いのは5世紀という かなーり昔の建物。
元は異教の神殿だったものを転用したセポルクロ聖堂部分:萌
ピラトの中庭の列柱も美し。
内部奥のクリプトも萌えポイントだったけれど、撮影禁止だったわ。
このあと、ホテルでしばしシエスタ。からの、出直して 晩御飯。
ボローニャっぽいメニューを、ボローニャっぽい店で・・・
とチョイスしたのが、イタリア食ジャーナリスト池田匡克氏のSAPORITAWEBが推していた「トラットリア・アンナマリア」。
Trattoria AnnaMaria
アンナマリアは お店の創業者でありシェフで、今年77歳とか。
座ると、モルタデッラと青菜(チコリアかなぁ)入りのフリッタータが出てきて、ビールを。
ふむ。ここはやはり、ベタにボローニャなラインアップでいこう。
タリアテッレのラグー。
Tagliatelle al ragu'
トルテッリーニ イン ブロード。Tortellini in brodo
ハウスワインと山盛りのパルミッジャーノ・レッジャーノ。
Vino Rosso della casa
ポークチョップのグリル
Braciola di maiale
麺とトルテッリーニの量が多くて、セコンドを分け合ってもうお腹一杯。
レモンのアイスクリームとカッフェで〆。 Gelato al limone
国内外のメディアにも取り上げられることが多いせいか、賑わう店内で聞こえてくるのはイタリア語半分 アメリカ英語とアジア訛り英語半分 。
素朴で飾り気のない家庭料理らしい味わい、ごちそうさま。
夜のポルティコをそぞろ歩いてホテルへ、zzz~
翌朝。
昨日定休日だったので断念した、くだんの「旧ボローニャ大学 アルキジンナジオ館」を見なくては。
Palazzo dei Archiginnasio
ボローニャ大学の創立は1088年だそうだけど、この建物は 1562年創建、1803年まで学舎だったところ。
中庭も、階段も天井も、ここで学んだ(おそらくは良家の出 且つ優秀な)卒業生の紋章だらけ。
そして2階が、ボローニャ観光で誰もが訪れる「解剖室」。
世界で初めて人体解剖が行われたという・・・
中央が大理石の解剖台。
木の彫刻が見事な天井。
ふーむ。。。
解剖って、当時のカトリック的道義からすると、どうなの?だいじょぶなん?:萌
とかね、いろいろ愉しい悶々をブツブツ言いながらポルティコ歩き。
そろそろボローニャを出て、次の目的地へ向かわなくてはなのだけれど、昨日ビビって斜塔に登らなかった=街の全景を見下ろしてないことに少々悔いが。
あら、聖ペトロニオ大聖堂の展望テラスに登れるらしい。
工事中だけど。
工事の職人さんが使うエレベーターに乗せてくれる(4eruo)ので楽チン。
おおっ♪
斜塔も見えるわ。
ホントにこの街、見渡す限り赤茶色。
満足。
マッジョーレ広場を通って、戻りましょ。
ここのシンボルは巨大なネプチューン像。でも、修復中の幕で覆われてて(右端)見ること叶わず。
東側のSala Borsa(おそらく全身は証券取引所だったと思われ)壁には、レジスタンスに身を投じて無くなった若者たちの写真が。現在は Biblioteca-Mediateca(情報収集図書館?)
よし、ボローニャ終了!
11時に予約していたレンタカー・オフィスへ滑り込み。
午後イチにラヴェンナ到着を目指す。
Continua...