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2017 春 イタリア旅 < Panzano in Chianti >

Continuazione dall'articolo di prima(前記事の続き)



2年ほど前、『ステーキ・レボリューション』という映画が話題になった。
この作品の監督が、フランス屈指の精肉店主とともに 世界20カ国のステーキハウスを巡ったドキュメンタリー。

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で、この映画にイタリア代表として登場したのが、この方。
ダリオ・チェッキーニ氏。

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昨年 伊勢丹のイベントにも登場、日本でも知る人ぞ知る、的な


ワタクシたちが泊まっている隣町(村?)のパンツァーノ・イン・キャンティにある彼のお店:お肉やさん。

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この直営レストランをめがけ、世界中から赤身肉ラバーが押し掛ける。
もちろん イタリア人も、そして近所からフツーにお肉を買いにくる人も。

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ショーケースに並ぶ塊たち。

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ショップで腕組みするオブジェ(好みは分かれるところ)。


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正面には(わざわざ中が見える)巨大冷蔵庫。

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オリジナル調味料や自分の顔入りグラッパも販売。よっ、商売上手!

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レストランは現在 4つの形態があって、ランチ営業のみの「ダリオDOC」やコース仕立てのメニューがある「ソロシッチャ(Solociccia)」など。

でもせっかくこんなとこまで来たんだから、最初から最後まで『お肉マラソン』な「オフィチーナ・デッラ・ビステッカ(Officina della Bistecca)」に行きましょうぞ。



宿からクルマで15分。
あらかじめ手配していたドライバーさんのお迎えで、予約の20時までに送ってもらう。


まずはこのショップスペースで、軽いおつまみとグラスワインがふるまわれ。

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時間になるといっせいに着席。
いっせいに始まるので、要予約。

この日も30人満席。
バカンスシーズン前なので平たい顔族はワタシたちのみ。

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テーブルに設置された野菜スティックとがぶ飲み系キャンティを(がぶ)飲みしつつ、

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Pinzimonio di verdure


活き活きとした炭火たちと、

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出番を待つお肉たちを眺めつつ待つ。

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T-bone の立ち姿。

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まず、「キャンティ風タルタル」。

ぺロりと平らげてしまうと、どんどんお代わりが回ってきちゃう。
しかーし、『お肉マラソン』は まだスタートを切ったばかり。

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Chianti crudo



もうちょっと食べたいのを我慢して 野菜スティックをカジカジしていると「お尻肉のタタキ」が。
表面だけをサっと焼いたランプ肉。


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Carpaccio di culo


もちろんパンもあるけれど、お腹ふくれちゃうし… 次のお肉が焼けるまで とにかく野菜スティックカジカジ&ワイン。

はい、「骨付きリブロース(の骨抜き)」。

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Costata alla Fiorentina


野菜スティックカジカジ、ときどきワイン。


そろそろ全員酔いも回って、お肉祭りはヤマ場へ突入 → T-boneステーキの出番!


このタイミングで毎日 "お肉ばんざーい!"と、その日のお客の言語で叫ぶ(この日は英語、日本語、イタリア語)。

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ダリオ氏はおもちゃのラッパを吹き鳴らす(動きが早くて撮れず)


焼き焼き担当スタッフは、指でお肉の温度を確かめつつ骨を避けて切り分けていく。

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このへんで、白いんげんの煮込みが回ってくるんだけど、それもパス。
ゴールに辿り着くにはペース配分が大切(と、体験者にアドバイス受けたもんで)。


「パンツァーノ風ビステッカ」。
外側のカリカリ具合と内側のしっとり感、いいわ~:萌
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Bistecca Panzanese



あら、「ポテトの包み焼き」。
のっけているのは キャンティのバター(ラードのスパイスソルト和え?)。
これは我慢できずに半分ほど食べちゃった、おいしぃ♪

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Patate al cartoccio con Burro del Chianti


よっし、ゴールは見えたぜ!

「フィレンツェ風ビステッカ」。
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Bistecca Fiorentina


ちゃんと全種類のお肉を同じ量くらいずついだだきましたっ!


オリーブオイルのトルタにカッフェで〆。

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Torta all'olio


この後、グラッパのサービスもあったけど、時はすでに22時50分。
まだまだ盛り上がるイタリア人グループに手を振り、お先に退散。

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ダリオ氏のお店では、このあたりで有名なブランド牛のキアニーナ牛ではなく、スペインや地元の exclusive 契約農場で飼育させた牛のみを扱っているんだと。

そしてメディアが持ち上げ過ぎとか ビーフ・ビジネスマンとか言われもしているけど、彼自身が人を惹きつける魅力に溢れたスターであることは間違いなさそう。

イタリアの田舎としては型破りなお店のスタイルと キビキビと統率のとれたスタッフのホスピタリティは、トスカーナ旅のエンタテインメントとして一度は経験する価値あり。

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たしかに霜降り和牛は素晴らしいけれど、歳のせいか赤身の方が身体に優しいような。
味付けもシンプルに塩とオリーブオイルだけで(わさびと醤油も捨てがたい)。



いやー、やりきったね。
ごちそうさまっ!


Continua...


by vicinoamare016 | 2017-04-05 11:37 | | Comments(2)

Commented by pompelmo-24 at 2017-04-05 22:00
おーー!!待ってました!ダリオリポート!これにくらべりゃ伊勢丹屋上のイベントはかわいいものだわ。(結構楽しんだけどさ。)そう、ダリオさんの魅力だわね。「必ずパンツァーノ行くなっしー!」とダリオさんに言うたので伊勢丹で満足せずに現地に行きたいー!赤身食べたーい。
Commented by vicinoamare016 at 2017-04-06 07:15
> pompelmo-24さん
ほんとここ、pomちゃまの旦那様ぜったい気に入るわ、連れてったげて。昼間ならフィレンツェから日帰りでも行けるし。 また 東京(or 鎌倉)でも赤身肉食べに行こー