一昨年末のプチ移住から早1年ちょっと。幸い、事故・事件に遭うこともなく、町の自治会に叱られることもなく、鎌倉住民2年生に進級。
まだまだ新参者ゆえの謙虚さは心掛けつつ、好奇心と運動欲求に触発されるがまま 周辺未踏スポットを開拓し続けようかと。
腰越界隈。エリア的には、過日 友人を案内したあたりと多少カブるけど・・・ルートが違うし。
まず、往きは出発からフルに "足"。
海側の国道には下りずに裏道を抜け、七里ヶ浜高台の住宅地へと登ると、こんな高い目線から海が広がる。
左の陸地は 逗子~葉山:三浦半島
登りきって、鎌倉高校前駅方面へ下っていくと、江ノ島が見えてくる。
CMにもよく登場する急な下り坂「七里ガ浜シーサイド通り」。
日坂の踏切(通称スラムダンク踏切)を跨いで、134号線に出よっと。
右に鎌倉高校駅前のホームを見上げつつ、歩く。
駅を過ぎてすぐ、気になっているレストランが。
オット殿は、あまりフレンチに行きたがらないので…女子友と行こっと。
お天気がいいと気持ち良さそうー。
さらに歩く。
小動(こゆるぎ)岬 手前の海。
七里ヶ浜の西の端、海に突き出た小動山に建つ神社にお参り。
源頼朝に仕えた佐々木盛綱による、1185年の創建。のちに北条討伐を行った新田義貞も戦勝祈願をしたそうな。
鳥居をくぐって参道左側には、7月に、江ノ島の八坂神社と合同で盛大に行われる天王祭で活躍する山車の保管庫が。
こちらは 神輿が保管されている蔵。
本殿。
黒船来航騒ぎ後に設置された異国船見張所跡も。
太宰治が心中未遂(太宰だけ助かったのよね)事件を起こしたところでもある。これがのちの「道化の華」という作品の下敷きに。
海に臨む神社なので、漁業・航海の神様が。
小動神社を後にして国道134号を渡り、腰越が誇る?観光スポット「満福寺」へ。江ノ電を跨いで階段昇ったとこ。
振り向くとちょうど電車が来た~
壇ノ浦で平家を滅ぼし、鎌倉に凱旋しようとした義経だが、(褒めてくれるはずの)兄・頼朝は冷たい対応。
鎌倉市中に入ることさえ許されない義経は、満福寺に留まることとなる。
平家にトドメを刺せたのは明らかに義経の大活躍によるものだが、後白河法皇に気に入られ過ぎたのが災いしてか、兄の不興を買ってしまう。
そうはいっても実の兄、敬意をこめて嘆願書を出せば思い直してくれるだろう、と、この寺でしたためたのが「腰越状」。
うーむ、ちょっとこのディスプレイは出来過ぎ感・・・
お寺そのものは、744年、行基による開創。
本堂には、32面もの鎌倉彫の襖絵も。
もちろん腰越状も飾ってあるが、弁慶による下書きと伝わるもの。
義経とくれば、弁慶ゆかりのあれやこれやも色々あるわけで。
手に取ったり(重そ)、
腰掛けたり。。
義経は結局、頼朝には会うことさえも叶わず 京へ戻る。
そして奥州へと逃げ、最後は31歳の若さで自刃・・・合掌。
満福寺を後にして、腰越メインストリートに戻る。駅から電車通りに江ノ電が出ていくところ。
そのまま歩くと、日本唯一の鉄道と自動車供用橋である神戸(ごうど)橋。その交差点角にある魚のフライを売るお店。ん?
なんだかおしゃれイラストを展示販売している。
お店のおばちゃんの甥っ子がイラストレーターさん。
湘南の風景をモチーフに描いているので、場所を貸しているんだって。
お店をバックに神戸橋を渡る江ノ電、と 七高通り(七里ヶ浜高校前の坂)の向こうに江ノ電&海、のポストカードを購入。
さて、おばちゃんのお店前を右折して歩くこと5分、ジモティに人気のお蕎麦屋さんへ。
お昼は「結(ゆい)」で。
鴨汁つけそば。
冬限定の「牡蠣そば」。
ここ、美味しい。
蕎麦は北海道産、店内で打ってる。
太切りの田舎そばを食べにまた行こっと。
さ、そこそこ歩いたから、帰りは腰越駅から江ノ電に乗せてもらいましょ。
隣の隣の駅が七里ヶ浜。
海側に出れば全国区の有名店もあるけど、七里ヶ浜駅前の飲食店はジミーな数軒のみ。
でも、そのうちの一軒、スペインバル「MORIMORI」は お気に入り。
(別の日の夜だけど)マドリードのビール「マオウ」でスタート。
「生牡蠣」。
この宮のタレを酸っぱくしたようなソースが合う!
「鯖のスモークとポテサラのピンチョス」。
白ワインはアルバリーニョ主体の「フォルミーゴ」、ちょっと日本酒みたいな香り。
「ニンニク丸揚げ」。
(これを剥くのは オット担当)
「パン・コン・トマテ」。
あっ、「カルソッツ」!
以前バルセロナに行ったとき 季節はずれで食べれなかった、冬のカタルーニャ名物。
カルソッツは料理名ではなく現地産白ネギの名称。丸ごと黒こげに焼いて、中身の熱々トロトロをいただく。
ここでは深谷ネギだけど、美味しかったー
「魚介のフィデウア」、お焦げと闘う愉しみ。
〆は「鎌クラーナ」、冷たいカタラーナ。
ふぅ、満腹&満足。
あれ?腰越walkだっけか。
ま、近いし。
おまけ nipo。
「イチゴ狩り、期待に応えますよ」
「食べます」
「食べます」
「止められても食べていたら、ここに突っ込まれました…」