鎌倉に移住してもうすぐ2年。
海の近くだからこそのお店、都心のテナント料払ってちゃ提供できない値段のお店、古都ならではエピソード付のお店、もちろん理屈抜きに美味しいお店もあって、それなりに外食も楽しい。
でも、焼き鳥屋さんがねぇ。だいぶ前に訪問した「鉄砲串」も 悪くなかったけどーーー
中目黒時代。今や別格「鳥しき」をはじめ、「鳥よし」「いぐち」「笹や」「鳥まる」「串若丸」「とり彦」「阿部」…高級店からちょい呑み系まで、困ることはなく。
いや、あるにはある。
例えば、ガイドブックにもよく登場する「鎌倉やきとり 秀吉」。テイクアウトもできるので、散策途中に買って食べ歩く人も。
買って帰って温め直しても美味しかった
お店で出来たてを食べたことは無かったので、夜に行ってみた。誰もいない夜のレンバイ、の
隣。
オシャレ感など無縁の こなれた佇まいながら、地元ダンディたちが昼間から角打ち的に立ち寄ることでも有名。
店外通路の縁台で飲むのがツゥ?でも、ちょうどカウンターが空いたので中へ。
見上げると、鶴岡八幡宮の流鏑馬神事・的中札がズラリ。
なぜ「やきとり 頼朝」じゃないんだろ。
ギネスとラガーのハーフ&ハーフで乾杯し、ぎんなん、手羽、せせり、レバー、砂肝、ねぎ間、やげん。。。狭くてあまり写真が撮れず。
あ、ここのファンが必ず頼むのが、左下・秀吉玉子。
おや? マスターのポスターだわ、カッコいいね。
女将の愛想がいいわけでもなく、特に安いとか超美味ってほどでもないけれど、メニューに季節感も工夫もあって…、場所というか、オーラというか、不思議な魅力がある焼き鳥店。
そのうちまた行きましょっと。
別の日。んぢゃ、藤沢の焼き鳥は?
駅近くで見つけた「花火」へ。
ハートランドとレモンハイ、さんまとカマスのお刺身、ぎんなん、手羽先、うずら、ベビーコーン、レバー、砂肝…。
天青とすだちハイ、せせり、ねぎ間、アスパラ、鴨焼き…。
どれも美味しいんだけど、お刺身その他のメニューが豊富すぎて。店の外に漂ってくる炭火焼きの煙も無し、焼き鳥コアコンピタンス不足(笑)しっかり食事もできる便利な居酒屋さん。
よっし、鎌倉で再サーチ。
小町通りの路地を入った「やきとり ひら乃」。ここも、老舗かつ有名店ではある。
狭い厨房をぐるりと囲むカウンター席のみ。
「秀吉」もそうだったけど、なぜか隣の席には金髪碧眼のおぢさんたち。
あえての瓶ビール、お通しはカリカリ梅、島らっきょう、冷やしトマトで始めて、ぎんなん、つくね、レバー、砂肝、手羽先。
パンク系ファッションの焼き担当お兄(おぢ?)さんが手際良く串をさばき、うずら、せせり、やげん、しいたけ、牛バラ…
ちょくちょく常連さんが出入りしては、注文のついでにマスターとご近所情報を交換していく。
そして あがりに 鶏スープ♪
焼き鳥屋らしいメニューに特化していて、多くのお客さんがこの店の焼き鳥と雰囲気が目当てで来ててイイ感じ。
うん、また行きましょっと。
ここからちょっと 毎度 脱線。
鎌倉の小町通り界隈で、ラーメンと串あげのお店も多角経営(笑)する「ひら乃」。
「ラーメン ひら乃」、店構えからも明らかなように、創業から48年だそう。
どんぶりを置いたら幅いっぱいになるカウンターに7席のみ。
『店を始めた頃、小町通りに食堂なんて殆ど無くてね。海寄りの住宅地や会社の保養所の人たちが食べに来てくれてました』 by マスター。
都会の激戦区で行列が出来る店のこだわりラーメンとは異なる。地元の麺好き御用達「邦栄堂製麺」の細ちぢれ麺に、シンプルながらコクのあるスープ。シナチク(メンマじゃないよ)たっぷり。
そして、「串あげ ひら乃」。
カウンターに座ってハイボールを頼む。と、このセットが置かれる。
お手軽コースや、お野菜コース、ストップと言うまで出てくるおまかせシステムもあるけど、アラカルトで。
アスパラ、うずら、ナス、しめじホタテ、エリンギ、シロギス…。
エビ、セロリ、レンコン、しいたけ、カマンベール。
〆は、炭水化物を我慢して揚げ出し豆腐。
やっぱ、人に揚げてもらって少しずつ色んなモノを揚げたてでいただくのが一番の贅沢だわ。
ごちそうさま、また行きましょっと。
店を出た21時半過ぎの小町通りは人もまばら。中目黒ならまだ子供の時間だけど、鎌倉の夜は早いのだ。
おまけ nipotina。
「手羽中~手羽先」
「もも肉(ひざ上~下 & もみじ)」
「せせり」
「ほほ肉」
「飛びますっ、飛びますっ」