イタリア本国人たち曰く「イタリア料理というジャンル無し。あるのは、トスカーナ料理、シチリア料理、ピエモンテ料理、プーリア料理…」。
つまりは、地方色(=おらが村が一番だぜ!意識)が強く、ひと括りにでき(=されたく)ないわけで、ローマやミラノのような都会でさえ、ご当地メニューを提供するレストランがほとんど。
舞台転じて、今や世界トップクラスのハイレベルお食事処ひしめくニッポン。
もちろんざっくり「イタ飯」な店はあるものの、かなりの率で「南イタリア料理」「チロル料理」「トスカーナ料理」等、ちゃんと特定エリアを銘打ったレストランが多い(イタリア料理に限ったことではないが)。
前置き長いわっ
でね、ウチから徒歩13分、海沿いのお店「SICILIANA」。
シチリア料理がメインなのかな~、海に面してるしね~・・・
と思ったりしたけど、そーゆーわけではないらしい。
いや、小学生でもちょっと考えたらわかるでしょ、『七里(ヶ浜)のシチリアーナ』。
ワインは 意地で シチリア産に
江ノ電の駅からもすぐ、国道134号線に面した海見えロケーション。三浦半島から江の島までぐるりと見渡せるテラス席もあって、夕暮れどきはこんなイメージ。
若干 美化しすぎ…
日が暮れてから行くと、テラスは焼きたてフォカッチャを冷ます場所。
メニューにもシチリア感なく、ピエモンテ地方の名物バーニャカウダがイチオシ。
あら、カラフルな地元お野菜てんこ盛り、ディップも温かくて美味しー。
オットは、シチリアだろうがピエモンテだろうが、世界中どこに行ってもとりあえずビールなんだけどね。
塩煎り銀杏。
オリーブオイルと合う
芝エビのフリット。
宮崎地鶏のグリル。
のってるのは、タレッジョとアンチョビ
スパゲッティ・プッタネスカ。
イタリアのどのへんの料理?とか、プッタネスカにしてはトマトソース勝ちすぎでしょ、とか、シェフはどこで修業したの?とか、気になっちゃう人には向きません。
でも、どれも美味しいの。地元の食材を活かし、イタリア風に、ちゃんと味が決まってる。
昼間は おデートで、日が暮れるとご近所さんのリピーターで賑わう。
明るい時間はこんな感じ。
お隣(の隣?)の建物には、ロンハーマンと、黄色いテントのbills。朝早く撮ったので誰もいないけど、お天気がいいと行列。
でね、1週間後に再訪。会社帰りオットと七里ヶ浜駅で待ち合わせて、夕飯。
もうシチリアは全く意識せず、マルケのヴェルディッキオ。(あ、オットはもちろん最初はビール)
バーニャカウダという名の鎌倉野菜スティックサラダ。
芝エビのフリットはテッパン。
アンチョビのピッツァ。これも、石窯焼きでもなければピッツァイオーロが捏ねた生地でもないけれど、美味しいからいいの。
ワタリガニのパスタ。
この日も、常連さんたちがご近所ネタトークで盛り上がってた。美味しかった、ごちそうさま。
外に出ると134号と海はこんな感じ。
(まだ21時くらい)
イタリア℃も、シャレオツ℃も低めだけど、なんだか使い勝手がよいわ。
きっと近いうちにまた来ちゃうだろな。
おまけ nipotini。
「じぃじ&ぐらんまに再来のクィーン・ブームは継続中ですが」
「あえての初期エルトン・ジョン風 ポク、どうでしょう」
「お兄様、もっと季節感を取り入れたらいかがかしら?」
そうねー、そろそろよねー。
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