翌朝、なんて気持ちの良いこと!
都心から郊外に引越して、空の色や風の匂いが身近になったとはいえ、まだまだレベルが違いますな。聞こえてくる鳥の鳴き声もバリエーション豊か。

朝食中。
お宿のネコちゃん、ティグレに慕われて嬉しいオット(♂猫だけどね)

9時半、お出かけ開始。
ロベルトさん、走行距離25万キロの自家用車(もちろんMT)で、クイクイっと山を登ります。

100mくらい登ったところで待っていると、不思議な形のスコップを持ったトリフォラオ(=トリュフハンター)登場。

そしてこの日の主役、人懐っこいワンコのジョー(♂)。優秀なトリュフ犬なのです。

アルバの白トリュフは別格として、ウンブリア州ノルチャやマルケ北部のアクアラーニャも良質のトリュフ産地として有名で、南部のこのあたりでも昔からトリュフがよく採れるそうです。
そこで、トリュフ狩りに同行させてもらいました。

現在では、自生しているトリュフの収穫はごくわずかなんだとか。
この山も、樫の苗木に胞子をつけて植え、雑草抜きと 乾き過ぎない程度の水撒き、そしてイノシシやリスなど野生動物に荒されないよう管理しつつ育てています。
おっ、ジョーが走り出しましたっ。

トリュフは地上からは全く見えません、訓練された犬の嗅覚が頼りです。
見つけたらすぐ、掘り返し過ぎたり齧ったりしてトリュフを傷つけないよう慎重に人が掘り出します。

『見つけましたぜ!褒めて下さい!オヤツ下さい!』

昔から “ラゴット・ロマニョーロ” という中型犬が、トリュフ探知犬に向いている犬種として知られており、トリュフ犬養成所まであります。

ジョーはラゴット~ではないし、養成所に通ったわけでもありませんが、仔犬のときに適性を見出され、訓練してきたそうです。
おっ、また見つけましたね。

ジョーにとっては、お仕事というより、見つけた後に いーっぱい褒められて大好きなオヤツがもらえる楽しいゲーム。

白トリュフは秋ですが、冬~春先にかけては黒トリュフ。夏にもサマートリュフと呼ばれる黒が採れます。
この日の収穫、60€ で買い取りました。

さすがに日本に持ち込めないので、今夜の夕飯でパスタと和えることにしましょう。
午後はロベルトさんとは別行動なので、いったん宿に戻ります。途中、展望スポットに寄ってくれました。
南西方向に、シビッリーニ山脈。
山々の頂きは30km以上も連なり、2476mのヴェットーレ山はマルケで最も高い山です。

そのまま左にパンすると、グラン・サッソが。こちらの最高峰は、コルノグランデ 2914mです。

絶壁に築かれた街。
太古は海の中だったそうで、このあたりの地層には貝や魚の化石がたくさん埋まっています。

あら、人面カメムシ?カミキリムシ?

畑では桃の花が満開でした。

さて、今度はオットの運転でちょっと遠出、片道100kmくらい。アドリア海を右に見ながらアンコーナ手前まで北上してから、山間の街ジェンガに向かいます。

うーん、山がゴツゴツしてきましたよ。

「フラ・サッシ鍾乳洞(=Grotte di Frasassi)」に着きました。ガイド付のツアーでしか入れないので、次の回のチケットを買って待機。

観光地ですねぇ、お土産物屋さんが並んでて、日本だと鮎の塩焼きかソフトクリーム売ってるだろね(笑)
軽く食べれるところもあるし、インフォメーション・オフィスやトイレも整っています。

次のツアー時間が近づくと呼び出しがあり、洞窟まではシャトルバスで移動。

洞窟前のバス停で降ります。

外廊下を歩き、岩山の中に入ってから、さらにサンダーバード基地のような厚い扉を2回通ってーーー

こんな感じでグループごとに入洞、ガイドさんの説明を聞きながら進みます。
パンフレットから拝借
英語ツアーもあるのですが、アップシーズンではないのでこの日はもうイタリア語の回しかなくてね。何億年前とか、鉱物の生成過程やら化学反応がどうのって(このへん既に推測)…ちょっと何言ってるかわかんないんですけど(汗)
基本的に写真はNGで、第2ゾーンのみ撮影可とのことで、こんなのしか。。。

でも、ホンーーーっトに素晴らしかったんですよ!
規模もヨーロッパ最大らしく、ライティングが絶妙でとても美しかった!!
こちらもパンフレットから
スケジュール的にキツいからと、諦めようかと思ったりもしましたが、来てよかったわ~
上級者用には、↓のようなアドベンチャー・コースもございますよ。

あら、17時。急いで帰りましょう。
キッチンを覗くやいなや、手打ちパスタ造り開始です。
オットもすかさず参入。

すでにロベルトさんが一度めの捏ね捏ねを済ませ寝かせておいてくれたので、伸ばして伸ばして、細めのきしめんサイズに切ります。

お蕎麦みたいな色は、古代小麦を使っているから。卵も入っています。

ワインはもちろん、ロッソ・ピチェーノ。

トリュフも削りました、迫りくる芳香。

完成♪
ペコリーノをかけていただきます。

白トリュフは必ず生のままで使うのが鉄則ですが、黒トリュフは少し加熱すると香りが増すので、フライパンの上で温めながらパスタと絡めました。
セコンドは、チキン・カチャトラ・マルケ風。ラルドとグアンチャーレ、たくさんのハーブで炒めた濃厚なトマトソースが美味しくて、ソースだけでもパンが進みます。

ごちそうさま~3人でワインを2本空けましたとさ。
古代小麦のサンプルたち。

この日も満腹就寝…zzz…
いい夢見ろニャ
Continua....