人間たちが、国境どころか県境越えもままならなかったステイホーム真っ只中。ツバメたちは、例年通り 何千マイルも旅をして、日本に帰って来た。
同じ個体らしきツバメが、連日ウチの前の電線に。
間もなく、カノジョ?と思われるメスと一緒に現れるようになり。
ん?玄関ポーチの角、高いところに泥が…もしやこれは…?
そっかー、あのツバメたちは新婚さんで、巣作り用の物件探しをしてたのねー♪
どうぞどうぞ、我が家の軒先がお気に召したなら、喜んで間貸しいたしますわっ
玄関ポーチの内側コーナーで基礎工事中。
ハエや蚊などの害虫を捕食する益鳥であるツバメと、卵や雛を狙う天敵が近寄りにくい or 追い払ってくれる人間は、昔から win-winな関係。
調子に乗ってスマホを向けまくっていると、威嚇されるオット(笑)
せっせと泥や草を加えてきては、夫婦で協力して 壁にペタペタと貼り付ける日々。
とーぜんながら、巣の下は汚れるんだけれど。。。とりあえず段ボールを敷いて、定期的に交換する、くらいは大家の管理仕事のうち。
ちょうど 巣の向いに大家宅の小窓があり、異常がないかを監視できるという、セキュリティ面の優れた物件。
だいぶ盛り上がってきてる。ほぼほぼ建築工事は完了?
「どれどれ…。まぁこんなもんかしらね」
座り心地を確かめる かーさんツバメ。
「ほな、インテリア用資材を運んでくるで」
器用に壁の平面で具合を尋ねる とーさんツバメ。
着工間もない頃は、夜はどこかへ姿を消し、朝イチで戻ってきていたけれど、巣に足場が出来てきてからは、夫婦揃って新居で就寝。
ワタシたちが玄関ドアを開けて見上げると、巣から乗り出して(たぶん)挨拶してくれる(大家馬鹿)、カワユイぜ。
巣前の小窓開けると、こんな使い方もするように。
巣と外部が同時に監視できて便利らしい。
大家が網戸越しにうかがっても、逃げない(若干、睨まれてる感アリ)。
とーさん、昼間はあまり巣に入れてもらえなくなったけど、夜は仲良く巣で就寝。
着工から2週間、完成した新居で過ごすことが多くなった かーさん。
洗車用の脚立では、巣の下側しか様子がわからないので、人生初の自撮り棒を使ってみるオット(笑)
「ちょっとー、何見てんのよぉー」by かーさんツバメ。
かーさんが巣を離れた隙に、激写!
おーっ✨✨
ツバメは通常、飛行しながらエサを食べるそうだけど、かーさんは 食事も巣の上ですることが増えてきた。
そしてまた、かーさん 外出のチャンスを狙うオット。
おーっ✨✨増えてる🥚🥚🥚🥚🥚
大家、なんだかウキウキ
…が
お向かいの家の屋上にカラス発見。
翌日も同じ場所に。
絶対に狙われている…(恐)
セキュリティ強化策を決行。
ホームセンターへ急行し、突っ張り棒を2本とゴーヤ栽培用の網を購入。
まずこのへんに、こう。
さすがに警戒モード、ひとまず電線で待機する夫婦。
♂「ちょ、棒なんか振り回してるでぇ。ここの大家さんヤバいんちゃうか?」
♀「まぁ落ち着いて。悪いようにはしないと思うのよ」
♂「卵割ったりせんやろな。。。」
ジャジャーン!完成!
♀「ほらね。これでカラスは近づけないわよ」
思いがけず始めちゃった貸家業、結構楽しい。かーさんは今、ヤーレン抱卵♪抱卵♪~~~~♪、ハイハイ♪。無事ヒナが孵って、巣立ちを迎えることができるかなぁ。
(つづく)
鎌倉の海は今年の夏、海開きも花火大会も中止。いつもの6月なら巣、ぢゃない、海の家の基礎工事が始まって重機が入る由比ガ浜だけれど、静かなまま。
想定外のパニックに右往左往する人間たちをよそに、ツバメもアジサイも、ちゃんとこの時期のパフォーマンスを繰り返す。
長谷寺や明月院まで出向かなくても、大丈夫、咲いてますよっ!
道端アジサイカ