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近うなっても なお遠きかな…

昨年末、64年を共に過ごした妻を亡くした義父、その後。

パーキンソン病状が進み、歩行や筆記は困難になってきましたが、いわゆる認知症ではありません。
"元気" とは言えないまでも、ヤモメぶり(笑)が板についてきたような…?
といっても、感染への警戒態勢は厳重なままで家族も面会禁止、本人を見て確認できたわけではなくー
ケアマネさんとの電話/差し入れ時のスタッフさんと立ち話・経費請求内訳書類に同封郵送される月例報告書から知る限り、です。


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でも、欲しいモノや訊きたいことがあると自前のガラケーで電話をしてきていたし、『スマホに替えて囲碁アプリ入れてみたい』、なんて勇ましいことも言ってたんですけど。


そのうち ヒトの出入りが解禁されたらスマホ指南しましょかね、体調が良ければ短時間なら外食に連れ出せるようになるかしら。。。

なんて思ってたら、施設のすぐ近所にステーキ屋がオープン。
「タックルステーキ」、山形牛専門だそうです。

建物は若干チープな造りで 付け合わせやサイドメニューも至ってフツーですが、お肉は美味しい。

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義父はお肉大好き。
この近さなら、お昼に連れ出して一緒にステーキを食べられる日がくるかも。


・・・・・・・・

持病いろいろアリ91歳の義父宛てに 早々に届いた接種券。
でも結局、7月に入った今も接種は見合わせたままです。

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ある日、義父のケアマネさんから電話がー
「倒れたまま気を失っています、救急搬送します」

ダイレクトに搬送先に向かう私たち。

相模原市の北里大学病院。
広大な敷地に、巨大な航空母艦のような威容。

容態は落ち着いていたものの、意識はまだ戻っておらず 予断許さじとのことで、そのまま入院手続き。


ごく一般的な診療科もあって 軽症者や初診者も利用していますが、最先端医療や充実した設備を求めて遠方から訪れる患者、紹介状と共に転院してくる患者も多いようです。

当然ながら救命救急棟は、次々と命に係る症状の患者さんが運び込まれてきます。

高齢者に多い誤嚥性肺炎(だけが原因ではないけれど)。
重篤状態は脱したので、救急病棟は出なくてはなりません。

一般病棟に移るのかと思いきや、転院を促されーー

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呼吸器疾患を抱える高齢者が多く入院する相模台病院(座間市)へ。

移送のタイミングで、一瞬だけ本人に面会できました。。。


この一連の騒動を機に、今まで入所していた施設には戻れないことが判明。
退院できるほどに回復したとしても、24時間体制で医療行為に対応できる施設でなければ受け入れてもらえない身体になっていたのでした。

2年間(義母は1年半)お世話になった施設の退所手続きをし、居室も片付けました…もう ここに通うことはなくなります。


さて、相模台病院もこの時期もちろん 面会厳禁。
数日ごとに主治医から電話があり、様子を知らせて下さいます。
『抗生物質が効いています→薬を切ったら再発しました→持ち直しました→新しい耐性菌が悪さをしています→今日は安定しています』

そんな日々がしばらく続いて…
またもや…

相模台病院もいわゆる "病院"です。
介護度の高い高齢者で、手術など外科的処置の可能性がなく、今後も長期のケアが必要と診断された場合、1~2ヵ月で転院を促されます。

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ところでー

義父母は、施設に入所する際、自宅(新百合ヶ丘)から離れたくないと強く希望、さらにその他の条件も満たす…、ということで麻生区近くの町田の施設を選びました。
が、しかしですよ、鎌倉から通うと往復3時間、遠かった~
ましてや 北里大学病院も、相模台病院も遠いことには変わりないのに、義父本人の希望も所縁もありませぬ。

要介護患者向け長期療養病床のある病院への転院にあたり、『鎌倉界隈で』とソーシャルワーカーさんに薦められた2つの病院へ視察・院長面談に行きました。

選んだのは鈴木病院。
我が家からクルマで5分、徒歩でも20分くらいです。


民間運営の救急車を手配し、紹介状を携えて同乗します。
久しぶり、ほんとに久しぶりに1時間ほど義父の側にいました(オットは自分の車で追っかけてます)。

すでに長い間寝たきりで、点滴栄養に頼る義父は すっかり痩せこけ、手を握ると骨の感触ばかりが伝わってきます。
殆ど目を閉じた半睡状態でマスク越しのもどかしさながら、話しかければ蚊の鳴くような声で返事をしてくれました。


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出発した時は雨でしたが、海が見える頃には晴れ間が。

そう、鈴木病院は かのスラムダンク踏切のすぐ上というロケーション。


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こちらの病院では、鎌倉 or 藤沢在住の家族限定で 週一回5分程度の面会は許可されています。
距離として義父をこんなに近く感じたのは初めてですが、"元気" とか "生命力" を備えた存在としてはあまりに遠い。

江ノ電の踏切の音、聞こえているでしょうか。









おまけ nipotini。



去年は中止を余儀なくされた運動会、今年は決行されましたが、プレ年少&年少組と、年中&年長組は別々の日に実施。
応援も、同居家族2人までという制限付き。


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プレ年少は "いちご組" なので、🍓帽子だらけ🍓



「年長ともなると、パフォーマンスも複雑なんですよ」
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「くいだおれ太郎 ちゃいまっせ~」
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梅雨空ですが、衣替え完了:夏服。

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セーラーカラー、けっこう気に入ってたんですけどね、もうすぐこの制服とはお別れです。
そのワケは・・・
次回に。


by vicinoamare016 | 2021-07-02 09:00 | 家族 | Comments(4)

Commented by casadelsole at 2021-07-02 11:38
もう、ホントにお疲れさまでしたー💦 読みながら、で?で?とドキドキしちゃいました。 近くに条件にあう施設が見つかってよかった!! 
Commented by vicinoamare016 at 2021-07-03 05:47
> casadelsoleさん
なんだかねぇ、色々考えさせられます。。。
本人の気持ちを思うと、長生き、って何なんだろうって。
Commented by pompelmo-24 at 2021-07-03 20:33
同じく、
ドキドキドキドキ、、そして、一安心。
私が不時着に引き続き梨泰院をゴロゴロ見てるあいだにそんな大変な毎日でいらしたなんて(泣)。。buoncompleanno♪どころじゃなかったかしら。そしてお孫ちゃまの動向もドキドキ。
Commented by vicinoamare016 at 2021-07-04 08:52
> pompelmo-24さん
安心とは程遠いし、ワタシが何かできるわけでもないのでねぇ。。。

不時着系、見始めると沼ハマり必至なのであえて近づかないようにしてるのよぉ。
compleannoは、ロマンティコなサプライズは全く無し。アイアンセット(上達しないのはクラブのせいだと主張して)買い替えてもらい、さらっと終了~~