禅寺ツートップをハシゴする:建長寺&円覚寺

源頼朝公の直系断絶後、鎌倉幕府は 北条家が執権を世襲していく。
その栄華の中心は、北鎌倉。

古刹ひしめくこの地で、とりわけ “ボス感” の強い2箇寺を訪ねる半日コース。
いやぁ~、歩いたわっ

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駅から出ればすぐ左手。

鎌倉五山2位の円覚寺、開山は宋僧・無学祖元、開基は八代執権・北条時宗公
で、1282年の創建。

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元寇で戦死した彼我両軍の鎮魂、および 時宗公のメンターである祖元と禅宗への報恩のために建立された、臨済宗円覚寺派大本山。

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総門には、山号「瑞鹿山」の扁額。

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境内に入ると、「三解脱(空・無相・無願)」を象徴するという三門。
諸々の煩悩を取り払いつつ くぐりましょう。

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(左上から時計周りに)
無学祖元禅師お手植えと伝わる樹齢700年超の柏槇(ビャクシン)。
円覚寺の御本尊・宝冠釈迦如来が祀られている仏殿。
木の浮き彫りが見事な唐門(勅使門)。
創建当初よりある妙香池。

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建築物では 鎌倉唯一の国宝:舎利殿。
唯一なのねん。。。

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お釈迦様の歯「佛牙舎利」が祀られており、見事な茅葺きの屋根と軒下の垂木が美しい…

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HPより拝借



…そうなんだけれど、お正月と宝物風入れの11月初旬だけ一般公開なので、この日は柵越し。

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時宗公が祀られている 開基廟。

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この洞穴から白鹿たちが出てきて、祖元禅師の説法を聴いた、という白鹿洞。
総門の扁額にもある*瑞鹿山の由来にも通じる。

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*諸説あり、でもこれ系エピソード大好物



円覚寺の〆は、国宝・洪鐘(おおがね)で。

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134段(当社調べ)を登らないと



1301年、九代執権貞時公が寄進。

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登り切ったご褒美、海と富士山。

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鐘楼の向かいには弁天堂とお茶屋さん。
甘味をいただきつつ休憩もできる。

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ここで休むと弛緩しそうなので、ワタクシたちは水分補給だけ…
おおー、ボトルキャップに北条の家紋!

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時宗廟でもある佛日庵では抹茶もいただけるし、七堂伽藍と19の塔頭を擁する境内を隅々まで堪能するなら一日がかり。

一応、ご朱印なんぞをいただいて・・・

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信心も持久力も足らないワタクシ共はこのへんで切り上げて、建長寺へ向かう。
途中、明月院や浄智寺をスキップしつつ鎌倉街道を進むこと10分。



禅寺の格付けである*五山制度、現在は廃されているけれど、ランキングに流されやすい日本人には充分付加価値のある響きなんでしょ、おそらく北鎌倉で最も観光客が多いお寺。

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*京都五山: 南禅寺(別格)、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺




総門左側には、桑田佳佑さんの母校・鎌倉学園高校。

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創建は円覚寺よりも古く1253年。
開山は、宋より来日中の蘭渓道隆、開基は第五代執権北条時頼公、日本初の禅寺である。

山号は「巨福山」。
よく見ると “巨”の下部に ヽがあるのよね。

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総門をくぐると、高さ30mの巨大な三門(三解脱門)が。

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木組みの細部も素晴らしいけれど、楼上には五百羅漢が安置されている…へぇ~

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三門の右側には、1255年鋳造の国宝・梵鐘。

夏目漱石が「柿食えば 鐘が鳴りけり 建長寺」と詠んでマブダチの正岡子規に見せたところ、子規は 柿の名産地は奈良ぢゃん?と「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」と直して、そっちが有名になってしまったんだとか。

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円覚寺と常楽寺の鐘と合わせて鎌倉三名鐘(やっぱタイトルに弱い日本人…)



(左上から時計周りに)
御本尊・5mの地蔵菩薩坐像が祀られている仏殿。
北条の家紋エブリウェア。
徳川秀忠夫人「お江」の霊屋から移築された煌びやかな唐門。
開山・蘭渓道隆の作庭と伝わる方丈裏手に広がる美しい庭園。

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総門、三門、仏殿、方丈など主要な建物が中軸上に一直線に並ぶ広大な境内は、典型的な禅寺様式(この時知った:汗)。

ほぼ見回ったかな、と思いきや、裏山にも見所が…うーむ15分、しかもほぼ登り道。

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おっし、行くわよ。

円覚寺の弁天堂どころじゃない、その3倍は遠かったね。

建長寺圏最奥の裏山中腹に建てられた鎮守「半僧坊」。
登りきる手前で十体以上の天狗像が出迎えてくれる。

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階段だけで245段(当社調べ)、そこまでのアプローチも長い



建長寺伽藍たちの俯瞰と、その先には相模湾。

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半僧坊権現から、厄払いの御祈祷が聞こえてくる。

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深呼吸して、笑う膝を叱咤して、天狗の背中を見て、さ、下りなくては:鎌倉下山。

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はい、ご朱印。

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あー、お腹空いた~~

出発前は北鎌倉のこじゃれイタリアンかスープカレー、鎌倉側まで抜けてからゆっくりランチ、なんてイメージしてたけれど、朝8時に家を出てから6時間ほぼ歩き続け。

もうね、海外からのツーリストに混じって 建長寺向かいのお店に飛び込み『けんちょうじ→けんちんじる』ぷりーずっ。


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オットは冷たいとろろ蕎麦


もちろんお肉系ゼロ、お野菜からのお出汁だけど美味しかった。
っつか、健全な肉体労働後の汁モノ、沁みた。


ちょっと復活したので、さらに30分くらい歩く亀ヶ谷切通しを抜けるコースで帰路に。

横須賀線の線路を横切り、鎌倉駅西口を目指す途中でソフトクリーム。
燻製醤油入り、これ好きなのよ。

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燻製チーズや燻製ナッツもイケる。
ソフトクリーム以外は、レンバイでも買えるけど。

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お店はこんな感じ



とにかく、鎌倉五山ワンツートップ制覇。
近いうちに、残り二山(三位の寿福寺は境内には入れないけど訪問済)も巡って五山コンプリートしよう。

だけど。

花の季節でもないし、紅葉には早いし、〆がけんちん汁というジミーなビジュアルばかりだったねぇ。
この直後、も少し仕上がりカラフルな活動もしているので、その時の様子は pomちゃま リポートで。









おまけ nipotina。




「寝返り訓練中ですの。右よーし」
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「左よーっし」
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「再度 右ーっ」
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「あ、はみ出てしまいましたわ…」
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by vicinoamare016 | 2018-10-29 17:52 | 鎌倉 | Comments(2)